同じ約34Wを出していても、表面温度は約10℃違った。35W充電器を高負荷で実測比較

同じ約34Wを出していても、表面温度は約10℃違った。35W充電器を高負荷で実測比較

充電器を選ぶとき、目に入るのは「35W」という定格だけです。しかし同じ定格で、実際に同じくらいの電力を出していても、本体がどれだけ熱を持つかは製品によって変わります。

PHYSCEは、PHYSCE 35W GaN急速充電器と同じ35Wクラスの比較対象品を並べ、どちらも実測 約34Wを出している状態で表面温度を記録しました。34分時点の表面温度は61.6℃と71.7℃。出力を揃えたうえで、約10℃の差がありました。

「35W充電器は、高出力でも熱くなりにくいのか?」と表示された実測動画のタイトル画面
PHYSCE 35Wと比較対象品 35Wを並べ、同じ画面で記録しました。

テストの背景と目的

「35W」という数字は、充電器がどれだけ電力を出せるかを示す定格です。ただし同じ定格の製品を並べても、実際に電力を出し続けたときに本体がどこまで温度を上げるかは、内部の設計によって変わります。

そこで今回は、片方だけ多く出力しているという条件差が生まれないよう、両方の実測出力をUSB電力計の画面で示したうえで、表面温度を並べて記録しました。

映像で公開している条件

このテストで映像に表示している条件は、次のとおりです。表示していない項目については、後段の「この結果を読むときの注意」もあわせてご確認ください。

使用製品PHYSCE 35W GaN急速充電器(型番 C135US)
比較対象同じ35Wクラスの充電器(ブランド名は非公開)
実測出力両者とも 約34W(USB電力計の表示)
測定時点34分時点
温度確認サーモカメラ(放射率 0.91/距離 0.5m)
測定対象充電器本体の表面温度
撮影ノーカット(比較のため早送り再生)

出力は揃っています

このテストで比べているのは、出力を揃えたうえでの表面温度です。

USB電力計の実測値は、PHYSCE側が33.93W、比較対象品側が34.49W。どちらも約34Wで、片方だけ多く出力していたという条件差はありません。そのぶん、温度の違いがそのまま読み取れます。

PHYSCE 実測出力
33.93W
比較対象品 実測出力
34.49W
定格
両者とも35W
どちらも約34Wを維持していることをUSB電力計の実測値で示した並列画面
どちらも実測 約34W。左がPHYSCE(19.361V/1.752A/33.934W)、右が比較対象品(20.135V/1.712A/34.489W)。この時点で、表面温度にはすでに差が出ていました。

34分時点:61.6℃と71.7℃

34分が経過した時点の表面温度は、PHYSCEが61.6℃、比較対象品が71.7℃。差は約10℃でした。

34分時点で、PHYSCE 61.6℃、比較対象品 71.7℃と表示された熱画像の並列画面
34分・約34W。表面温度に約10℃の差がありました。61.6℃/71.7℃は熱画像の「Max(最高値)」表示です。同じ画面の「Cen」(29.7℃/30.9℃)は測定枠中心の値で、充電器本体の最高温度ではありません。
最終結果として、PHYSCE 61.6℃、比較対象品 71.7℃を並べた画面
どちらも約34Wを維持したうえでの、表面温度の差です。

映像はノーカットです。比較のため、早送りで再生しています。

動画URL:https://www.youtube.com/watch?v=2ocSxKjFs1U

「表面温度」とは何を測った値か

この記事に出てくる温度は、いずれもサーモカメラで測定した充電器本体の表面温度です。室温でも、内部の部品温度でもありません。

表面温度は素材や測定位置、測定タイミング、放射率設定によって変わるため、同じ製品でも測る場所が違えば数値は変わります。今回の61.6℃と71.7℃は、同じ画面・同じ時点・同じ測定条件で並べて記録した値です。

ポートごとに独立回路

PHYSCE 35Wは、2つのUSB-Cポートそれぞれに専用のBUCK回路を搭載し、回路を共有しない設計としています。ポートを共有する構成に比べ、接続した機器ごとに必要な電圧へ変換しやすくなります。

共有回路タイプと独立回路タイプの違いを図解した画面
共有回路ではなく、ポートごとに独立した回路構成です。図は設計方式の違いを示したもので、今回の温度測定の結果そのものではありません。

PHYSCE 35W GaN急速充電器について

PHYSCE 35W GaN急速充電器(型番 C135US)は、USB-Cを2ポート備えたGaN採用の充電器です。35Wクラスながらポケットに入るサイズに収めています。

単ポート最大出力35W
2ポート同時合計最大35W(25W+10W/20W+15W/18W+17W などの動的配分)
単ポート出力5V/3A、9V/3A、12V/2.92A、15V/2.33A、20V/1.75A
AC入力100–240V、50/60Hz、0.9A
本体サイズ/質量43.3×45.7×30mm / 約80g
対応規格PD3.0、PPS、QC4.0+、QC3.0、SCP、FCP、AFC
筐体SABIC製 LEXAN™ 940 難燃性ポリカーボネート(UL 94 V-0)

RGBライトで充電状態を色で確認できるほか、発熱を抑えて充電するBatteryEcoモードを搭載しています。

製品の購入はこちら

PHYSCE日本公式サイト35W GaN急速充電器(C135US)
Amazon.co.jpPHYSCE公式ストア

※価格、在庫、カラー、ポイント、配送条件などは販売店ごとに異なり、変更される場合があります。ご購入時に各販売ページで最新情報をご確認ください。

この結果を読むときの注意

今回の映像で公開しているのは、両者の実測出力(どちらも約34W)と、34分時点の表面温度です。室温や接続していた機器の詳細は映像内に表示していません。そのため、この結果は条件を限定した一例としてお読みください。実測値は使用する機器、ケーブル、使用環境によって異なります。

また、充電器が高負荷時に温度に応じて動作を変えること自体は、多くの製品が備えている一般的な保護動作です。今回の観察は特定条件下での表面温度の違いを記録したものであり、比較対象品の品質や安全性、規格適合性を評価するものではありません。

充電器は取扱説明書に記載された条件で使用し、異常な発熱、変形、におい、破損などを感じた場合は直ちに使用を中止してください。

まとめ

PHYSCE 35W GaN急速充電器と、同じ35Wクラスの比較対象品を並べ、どちらも実測 約34Wを出している状態で表面温度を記録しました。

34分時点の表面温度は、PHYSCEが61.6℃、比較対象品が71.7℃。定格も実測出力も揃えたうえで、約10℃の差がありました。

同じ定格・同じ出力でも、本体の温度の上がり方は製品によって変わります。ただしこれは条件を限定した一例であり、使用機器・ケーブル・使用環境によって結果は異なります。

※本記事は、特定の個体、接続機器、測定機器、日時および環境で行った単回テストの結果を紹介するものです。すべての使用条件における動作や安全性を保証するものではありません。製品は必ず取扱説明書に従って安全に使用してください。

PHYSCE(ファイス)について

PHYSCE(ファイス)は、「充電を、もっと賢く。」を掲げる、日本発の充電デバイスブランドです。充電効率、温度管理、電池セル、独立制御回路といった内部設計から品質を追求し、USB急速充電器と多機能モバイルバッテリーを展開しています。

独自のRGB表現やBatteryEcoモードにより、充電の状態を見て、理解し、選べる体験を提案。機能を正しく磨いた先に美しさが生まれるという「用の美」の考えを大切に、美しさと使いやすさが互いを高め合う製品を目指しています。

製品はFaceSec Japan株式会社が東京を拠点に企画・設計し、日本国内での販売と日本語サポートを行っています。PHYSCE製品には24か月の製品保証を用意しています。

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