65分間、GPUをフル稼働。100W充電器は高出力を最後まで維持できるか【120Wクラスと実測比較】

65分間、GPUをフル稼働。100W充電器は高出力を最後まで維持できるか【120Wクラスと実測比較】

ノートPCで重い処理を回しながら充電すると、充電器には長時間にわたって高い負荷がかかり続けます。カタログの最大出力は、その状態が何分続くかまでは教えてくれません。

PHYSCEは、14インチMacBook Pro(M3 Max)にGPUの連続負荷をかけながら、PHYSCE 100W 急速充電器と、より高い定格の120Wクラスの比較対象品を、同一端末・室温25℃の同一条件で65分間動かしました。序盤はどちらも実測88〜89Wで並んでいましたが、52分41秒を境に差が出ました。

検証端末・負荷・条件を表示した、PHYSCE 100Wと比較対象品120Wの並列画面
65分間の連続高負荷テスト。定格100WのPHYSCEと、定格120Wの比較対象品を並べて実測しました。

このテストの前提

最初に、読み違えやすい点を2つ先に書いておきます。

1.比較対象品のほうが定格は上です。PHYSCEは100W、比較対象品は120Wクラスです。同じ定格どうしの比較ではありません。
2.開始時の電池残量が揃っていません。PHYSCEは3%、比較対象品は5%から始めています。

以下の数値は、この2点を踏まえて読んでください。

テスト条件

検証端末
14インチMacBook Pro(M3 Max)/両方で同一端末を使用
負荷
Cinebench 2026のGPUテストを連続実行(平均約70W)
室温
25℃
測定回数
同一条件で各1回測定
開始時残量
PHYSCE 3%/比較対象品 5%
比較対象品
120Wクラスの製品(ブランド名は非公開)
記録項目
出力、表面温度、電池残量、経過時間を同一画面に記録

映像はノーカットです。比較のため、両者の経過時間を合わせて早送り再生しています。

検証端末・負荷・条件を表示した、PHYSCE 100Wと比較対象品120Wの並列画面
左がPHYSCE 100W、右が比較対象品 120W。同一端末・同一負荷・室温25℃で記録しました。

序盤:出力はどちらも88〜89W、温度は別々に推移

テスト開始から中盤にかけて、出力はどちらも実測88〜89Wでほぼ並んでいました。定格が違っても、この時点での実出力に大きな差はありません。

一方で表面温度の推移は分かれていました。

PHYSCE/25分時点
54.3℃
PHYSCE/55分時点
60.8℃
比較対象品/40分時点
77.0℃
26分経過時点で、どちらも実測88〜89Wであることと、両者の表面温度を表示した並列画面
26分経過時点。出力はほぼ互角で、差が表れたのはそのあとでした。

比較対象品の表面温度は上がり続け、46分で84.8℃

比較対象品の表面温度はその後も上がり続け、44分時点で82.7℃、46分時点で84.8℃のピークに達しました。

46分経過時点の並列画面。比較対象品側に44分時点で撮影した82.7℃のサーモ画像が表示されている
画面上部は46分経過時点。中央のサーモ画像は44分時点に撮影したもので82.7℃です。ピークは46分時点の84.8℃でした。

参考値として、J62368-1 表38/TS1では樹脂外郭・接触時間1〜10秒の温度を77℃としています(25℃換算)。ただしこの測定は規格適合性試験ではありません。今回の数値は特定条件下でサーモカメラにより測定した表面温度であり、比較対象品が安全規格を満たしていないことを示すものではありません。

52分41秒:比較対象品の出力が約60Wへ低下

52分41秒の時点で、比較対象品の出力が約89Wから約60Wへ下がりました。画面上の表示では温度超過による出力制御で、以降は約60Wのまま推移しています。USB電力計の実測値も約60Wでした。

52分経過時点で、保護制御により比較対象品の出力が約89Wから約60Wへ低下したことを示す並列画面
52分41秒、比較対象品の出力が約60Wへ低下。以降は約60Wのまま推移しました。

同じ55分時点で、PHYSCEは実測約88Wを維持していました。このときの表面温度は60.8℃で、端末へ給電しながら本体側の充電も続いていました。

53分19秒から65分まで、比較対象品の電池残量は変化なし

出力が約60Wに下がったあと、比較対象品につないだMacBook Proの電池残量は、53分19秒から65分までの11分41秒間、39%のまま変化しませんでした。

これは、高負荷時には端末自身の消費電力が大きく、充電に回せる電力が足りなくなるためです。

53分19秒から65分まで、比較対象品側の電池残量が39%から39%へ変化しなかったことを示す並列画面
11分41秒間、電池残量は39%のまま。一方でPHYSCE側の残量は上がり続けました。

最終結果

PHYSCE 100W 比較対象品 120W
出力の推移 実測約88Wを65分間維持 52分41秒時点で約60Wまで低下
電池残量 3% → 43%(+40ポイント) 5% → 39%(+34ポイント)
最高表面温度 61.8℃(60分時点) 84.8℃(46分時点)
備考 — 53分19秒から65分まで残量変化なし
65分間のテスト結果として、PHYSCEと比較対象品の出力・電池残量・最高表面温度を比較した画面
65分間のテスト結果。開始時の残量が異なるため、増加ポイントでも比べています。

開始時の残量が3%と5%で揃っていないため、この記事では増加ポイントでも併記しています。65分間での増加はPHYSCEが+40ポイント、比較対象品が+34ポイントでした。

動画では、テスト開始から52分41秒の出力低下、電池残量の推移、最終結果までを連続してご覧いただけます。

動画URL:https://youtu.be/cbRjc1uCAnY

温度の測り方について

この記事に出てくる温度は、いずれもサーモカメラで測定した充電器本体の表面温度です。室温でも、内部の部品温度でもありません。掲載している熱画像は無加工です。

表面温度は素材や測定位置によって変わるため、同じ製品でも測る場所が違えば数値は変わります。

PHYSCE 100W 急速充電器について

PHYSCE 100W 急速充電器(型番 C1100US)は、USB-C×3とUSB-A×1の4ポートを備えた充電器です。

単ポート最大
100W(USB-C1/C2は最大20V/5A、C3は最大20W、USB-Aは最大18W)
2ポート同時
最大90W
3/4ポート同時
最大95W
AC入力
100–240V、50/60Hz、1.8A
本体サイズ
69.4×75×29mm/質量 約240g

対応する充電規格はポートごとに異なります。ご利用の機器に必要な規格は、購入前に製品ページの仕様表でポート単位でご確認ください。

RGBライトで充電状態を色で確認できるほか、発熱を抑えて充電するBatteryEcoモードを搭載しています。動画内で「TruePower™」と表示しているのは、PHYSCEが出力の安定制御に用いている技術の呼称です。

製品の購入はこちら

PHYSCE日本公式サイト100W 急速充電器(C1100US)

※価格、在庫、カラー、ポイント、配送条件などは販売店ごとに異なり、変更される場合があります。ご購入時に各販売ページで最新情報をご確認ください。

この結果を読むときの注意

今回の結果は当社測定によるもので、特定条件下で各1回測定した一例です。実測値は使用する機器、ケーブル、接続するポート、使用状況、室温などによって異なります。

また、充電器が高負荷時に温度に応じて出力を下げること自体は、多くの製品が備えている保護動作です。今回の観察は特定条件下での挙動の違いを記録したものであり、比較対象品の品質や安全性を評価するものではありません。

充電器は取扱説明書に記載された条件で使用し、異常な発熱、変形、におい、破損などを感じた場合は直ちに使用を中止してください。

まとめ

14インチMacBook Pro(M3 Max)にCinebench 2026のGPUテストを連続実行させ、室温25℃で、定格100WのPHYSCEと定格120Wクラスの比較対象品を65分間動かしました。

序盤はどちらも実測88〜89Wで並びましたが、比較対象品は表面温度が上がり続けて46分時点で84.8℃に達し、52分41秒で出力が約60Wへ低下。以降、接続していたMacの電池残量は11分41秒間39%のまま動きませんでした。PHYSCEは実測約88Wを65分間維持し、最高表面温度は61.8℃でした。

電池残量は、PHYSCEが3%→43%(+40ポイント)、比較対象品が5%→39%(+34ポイント)です。開始時の残量と定格が揃っていない点を含め、これは特定条件下で各1回測定した一例であり、すべての環境での性能を保証するものではありません。

PHYSCE(ファイス)について

PHYSCE(ファイス)は、「充電を、もっと賢く。」を掲げる、日本発の充電デバイスブランドです。充電効率、温度管理、電池セル、独立制御回路といった内部設計から品質を追求し、USB急速充電器と多機能モバイルバッテリーを展開しています。

独自のRGB表現やBatteryEcoモードにより、充電の状態を見て、理解し、選べる体験を提案。機能を正しく磨いた先に美しさが生まれるという「用の美」の考えを大切に、美しさと使いやすさが互いを高め合う製品を目指しています。

製品はFaceSec Japan株式会社が東京を拠点に企画・設計し、日本国内での販売と日本語サポートを行っています。PHYSCE製品には24か月の製品保証を用意しています。

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