真夏の屋外では、直射日光の当たる路面や石のベンチが短時間で熱くなります。そこに置かれたモバイルバッテリーは、時間が経ったあとも給電を開始できるのでしょうか。
PHYSCEは、真夏の横浜・桜木町で、PHYSCE RGB Eco 3-in-1 モバイルバッテリー 10Kを直射日光下の石の台に30分間置きました。設置面は熱画像で50℃を超え、そばに置いた温度計は測定上限の50℃を振り切ったままでした。30分が経過したあとにスマートフォンを接続したところ、今回の条件では給電が始まることを確認できました。
テストの背景と目的
モバイルバッテリーに使われるリチウムイオン電池は、高温になる場所を避けて使用・保管することが基本です。真夏の路面、日なたのベンチ、直射日光の当たる屋外の台は、電子機器を置いたままにすべき場所ではありません。
今回の目的は、こうした場所への放置を推奨することではありません。場所、設置面の温度、経過時間、接続のタイミングを示したうえで、外部環境によって本体が熱せられたあとにも給電を開始できるかを、特定条件下の一例として映像で公開することです。
テスト条件
映像は時間経過を見やすくするため3倍速で再生していますが、30分間の測定そのものは連続して行っており、途中で製品を移動していません。
設置面は50℃超、温度計は測定上限のまま
熱画像で測ると、製品を置いた石の台の表面は50℃を超えていました。ここで測っているのは設置面(石の表面)の温度であり、気温でも製品本体の温度でもありません。
同時に置いたアナログ温湿度計は、目盛りの上限である50℃を振り切ったままでした。この温度計は50℃までしか表示できないため、「50℃以上」であることは読み取れますが、正確に何度なのかはこの計器では読み取れません。今回の記事で50℃を超える具体的な数値を挙げていないのは、そのためです。
30分後、スマートフォンへの給電を確認
30分が経過したあと、製品を手に取り、スマートフォンを接続しました。
今回の個体と接続機器では、接続後に給電が始まることを確認できました。 これは「30分間スマートフォンを充電し続けた」という意味ではありません。給電していない状態で高温の設置面に30分間置いたあと、給電を開始できるかを確認したテストです。
動画では、設置から熱画像による測定、接続確認までをご覧いただけます。
動画URL:https://www.youtube.com/watch?v=xeBBSCmzE7Y
この「50℃超」は何の温度か
このテストで出てくる温度は、いずれも製品の自己発熱を示すものではありません。
製品は、この高温の設置面と直射日光から外側で熱を受けます。30分間の設置中はスマートフォンへ接続しておらず、高出力で連続給電していたわけではありません。したがって今回の結果は、「動作によって本体が発熱したあとも使えた」ではなく、「外部環境によって熱せられたあとにも給電を開始できた」という観察です。
EVのセルから見た、セル品質の話
電気自動車の駆動用バッテリーは、長期間にわたって使われることを前提に設計されています。Tesla社が公開している2023年のImpact Reportでは、Model 3・Model Yのロングレンジの平均として、32万km走行後もバッテリー容量が85%を保っているという数値が示されています。
この数値は車両の駆動用バッテリーパックについてのものであり、使用条件も規模もモバイルバッテリーとはまったく異なります。本製品の寿命や耐久性を示すものではありません。
そのうえで、セルそのものの話をすると、PHYSCE RGB Eco 3-in-1 モバイルバッテリー 10Kは、LG Energy Solution製の21700型リチウムイオン電池セルを2本採用しています。Tesla Model Yにも同社製のセルが採用されていることが知られています。
ただし、これはセルメーカーが共通しているという事実を並べたものにすぎません。両者が同一のセルであること、性能が同等であること、また今回の給電結果がLG製セルの採用によって生じたことを示すものではありません。 PHYSCEは、Tesla社およびLG Energy Solution社と提携関係にはなく、両社から推奨を受けているものでもありません。
充電に必要な機能を1台にまとめた3-in-1モデル
PHYSCE RGB Eco 3-in-1 モバイルバッテリー 10Kは、モバイルバッテリーに、AC充電機能とUSB-Cケーブルを一体化したモデルです。充電器、ケーブル、モバイルバッテリーを別々に持ち歩く手間を減らすことを目指しています。
外装にはCNC加工のアルミ合金ボディを採用しています。また社内の試験基準では、1,000回以上の充放電サイクルに対応する設計としています。これは設計上の基準値であり、今回の高温テストで確認した内容ではありません。
製品の購入はこちら
PHYSCE RGB Eco 3-in-1 モバイルバッテリー 10Kは、PHYSCE日本公式サイトおよび各販売店でご確認いただけます。
※価格、在庫、カラー、ポイント、配送条件などは販売店ごとに異なり、変更される場合があります。ご購入時に各販売ページで最新情報をご確認ください。
屋外の高温環境で使用・保管するときの注意
今回の結果は、直射日光の当たる場所や高温の路面・ベンチへの放置を推奨するものではありません。モバイルバッテリーやスマートフォンなどの電子機器は、直射日光の当たる場所や高温になる場所に放置せず、必ず各製品の取扱説明書と使用条件に従ってください。
異常な発熱、膨張や変形、におい、液漏れ、破損などを感じた場合は、直ちに使用を中止してください。
まとめ
真夏の横浜・桜木町で、直射日光の当たる石の台の上に、PHYSCE RGB Eco 3-in-1 モバイルバッテリー 10Kを給電していない状態で30分間置きました。設置面は熱画像で50℃を超え、同時に置いた温度計は測定上限の50℃を振り切ったままでした。30分後にスマートフォンを接続したところ、今回の条件では給電が始まることを確認しました。
これらの温度はいずれも設置面と計器の値であり、製品の自己発熱を示すものではありません。
※本記事は、特定の個体、接続機器、測定機器、場所、日時および環境で行った単回テストの結果を紹介するものです。すべての高温環境における動作や安全性を保証するものではありません。高温下での使用・保管を推奨するものでもありません。製品は必ず取扱説明書に従って安全に使用してください。


PHYSCE(ファイス)について
PHYSCE(ファイス)は、「充電を、もっと賢く。」を掲げる、日本発の充電デバイスブランドです。充電効率、温度管理、電池セル、独立制御回路といった内部設計から品質を追求し、USB急速充電器と多機能モバイルバッテリーを展開しています。
独自のRGB表現やBatteryEcoモードにより、充電の状態を見て、理解し、選べる体験を提案。機能を正しく磨いた先に美しさが生まれるという「用の美」の考えを大切に、美しさと使いやすさが互いを高め合う製品を目指しています。
製品はFaceSec Japan株式会社が東京を拠点に企画・設計し、日本国内での販売と日本語サポートを行っています。PHYSCE製品には24か月の製品保証を用意しています。
Share:
車内温度50〜55℃のModel Yに31分45秒。モバイルバッテリーはその後も給電できるか
この日、日本一暑かった街で実測。44℃のテーブルに30分置いた後、モバイルバッテリーは給電できるか